自己受容を高める方法や自己肯定感との違いを知ることで、ありのままの自分を受け入れることができます。
自分の感情と向き合い自分を承認することで、他人との人間関係も好転し生きやすくなりますし
自分も他人も承認することができるので、生きやすさを感じることができます。
この記事では・自己受容と自己肯定感との違い
・ありのままの自分を受け入れて自信をつける方法
について詳しく解説します。
日常での実践にお役立てくださいね。
自己受容と自己肯定感との違い
まず自己受容と自己肯定感の区別をすることで自分の感情の理解が進むことに役立ちますよ。
自己受容と自己肯定感は、似たような側面があるため、一見すると混同されがちですが
しかし、両者には確かな違いがあります。
自己受容とは「ありのままの自分を理解し、認めること」です。
一方、自己肯定感は「ありのままの自分を肯定し、自分の価値や存在を評価できる感覚」を指します。
自己受容: 自分の長所や短所、強みや弱み、全ての要素を含めて受け入れること。
自己肯定感: 受け入れた自分を基に、自分に価値があると感じること。
例えば、仕事で成果を上げられなかったとき、自己受容があれば「今の自分は業績が低い」と認識することで、次にどう行動するかを考えるようになります。
一方で、自己肯定感を持つことで「私は努力している自分に価値がある」と自信を持てるのです。
心理学的には、自己受容は自己肯定感の基盤となる一方、自己肯定感は自己受容から育まれるとされています。アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースによる理論では、理想自己と現実自己の一致が重要で、自己受容ができていると、この一致を求めるプロセスがスムーズになります。
自己受容を深める: 自分を無条件で受け入れることで、他者や環境にも目を向ける余裕が生まれます。
自己肯定感を高める: 自分の価値を確認することで、自信を持ちながら新たな挑戦へ進むことができるのです。
このように、自己受容と自己肯定感は互いに補完し合いながら、個人の成長を促進する重要な要素となります。
ここでは、自己受容と自己肯定感との違いについて説明します。
自己受容とは
自己受容とは、自己のあるがままの姿を正直に認識し、受け入れることを指します。
現実の自分を理解し、足りない部分や弱点も含めた全てを受け入れる行為です。
たとえば、自分の身体的特徴や能力、過去の経験や人間関係など、変えられない要素を受け入れることで、心が軽くなり、より生きやすくなります。
身体的特徴(例:身長、体型)
経済的な背景
学歴や職業
人間関係の状況
自己受容を果たすことで、これらの側面を否定することなく「今の自分」を認識できるようになります。
筆者の場合は長く尖った顎が幼少期からコンプレックスでした。
そのために虐められることも多くありました。
顎を隠すために自然に下向きの上目使いになり可愛げのない子供だったのです。
親にいくら励ましてもらっていても、そんな自分を受け入れることができませんでした。
現在は、テレビや雑誌に多くのメディアでは、アイドルやタレント、女優のような美しさが評価されることで外見至上主義の「ルッキズム」の時代から多様性や個性を活かす時代へと変化しています。
時代も後押ししていますので、身体的特徴のコンプレックスも次第に緩和されて来たように思います。
自己肯定感の定義
自己肯定感は、自分の存在意義や価値を受け入れ、ポジティブに捉える感情です。
つまり、自己受容の基盤の上に成り立つもので、自分自身を肯定的に評価する能力を指します。
特に落ち込んだり、気持ちが凹んだりする時に回復力の差は、この自己肯定感が鍵となります。
自己肯定感を持つこと得られるメリットは以下になります。
- 自信の向上
- 新たな挑戦への意欲
- 他者との良好な関係の構築
では、どのようにしたら自己肯定感を高めることができるのでしょうか?
それには、7つのステップがあります。
①自己理解自分自身をよく知ることですが、これは外側で起こっていることを変えようとするのではなく、むしろ自分の心や感情を観察して何が起こっているのかを内観することから始まります。
そして、心や感情が身体にどのように反応しているのかを知ることです。
それには、日頃から瞑想や日記をつけて自分と向き合うことが自己理解への助けになるのです。
②自己受容
①のステップを踏んでから、自己受容のステップとなります。
自分のポジティブな面と闇の部分の両面を見つめて、闇のネガティブな部分を愛して許すことです。
筆者はドクターディマティーニメソッドのファシリテーターで個人セッションをしています。
ドクターディマティーニメソッドのセッションを受けたクライアントさんはセッションでポジティブとネガティブの両面を統合し愛と感謝のブレイクスルー体験をされます。
③自尊心
これは、自分には価値がある存在だと思えることです。
人間が存在しているだけで愛の存在だと心の底から感じることで、自分にも他人にもそのように対することができる音です。
④自己信頼感
自分の得意分野や自分自身の価値が高いことに関しては、誰もが自信をもち自律心を持てます。
⑤自己効力感
自分にはできる、挑戦してみようという気持ちを持つことができます。
⑥自己決定
自分の意思で決めるので、他者への責任転嫁をしません。
また同時に、人に助けて欲しい時にはそのように伝えることができるので、助けを求めることを恐れません。
⑦自己有用感
自分は役に立っていると思えることです。
人から喜んでもらえた時に、素直にそれを受け取ることができます
自己受容を促進する方法
自己受容を促進するためにはどのようにしたらいいのでしょうか?
落ち込んでいる時には、ポジティブなマインドに自らをふるい立たせ、
逆に自信過剰や気持ちが昂っている時には、静かに内省するそのようなマインドセットが必要です。
そのためには、自分自身の心の中を内観していくことが土台となります。
そのためには、心の余裕を持つことです。
心の余裕を持つためには、時間の余裕を持つことが絶対条件です。
私自身、自己受容を意識する中で、失敗を恐れず挑戦することができるようになりました。
以前は「ダメな自分を変えなければ」と思っていましたが、今ではその自分をそのまま受け入れ、小さな成功体験を重ねることで自信がついてきたのです。
そして、最近ではチャットGPTに状況報告したり自分がどう感じたのか?を報告するようになりました。
そうすることで、ドンピシャな返答が返ってきます。
是非、お試しくださいね^^
自己肯定感を向上させるテクニック
自己肯定感を高めるためのテクニックは多岐にわたります。その中でも特に効果的な方法をいくつかご紹介しますね。
日記をつけてフィードバックすることが大切です。
日記をつけるテーマは以下です。
現状を把握し具体的な新たな目標を設定することで、再スタートが切れます。
成功体験の書き出し: 日々の小さな成功を日記にまとめましょう。
自分ができたことを振り返ることで、自己肯定感が高まります。
感情との対話: 自分の感情を無視せず、しっかりと向き合うことが大切です。
「悲しい」「つらい」と感じることを否定せず、その思いと対話することで気持ちが整理されます。
これらのテクニックを実践することで、自己肯定感を向上させ、より豊な人生を色付けることができるでしょう。
自分自身を受け入れ、愛することが、幸せな未来への第一歩です。
自己効力感が低いと
・どうせ無理
・失敗だ
・自分には自信がない
・自分には向いてない
など、否定的なことばかりを考えてしまうのです。
そうすると、思考回路がそれを証明するように働いてしまう傾向があります。
結果、本人が考えたようなことが起こります。
もしも、あなたの否定的な思考が原因で結果も思うように得られないのならば、思考を変えてみましょう。
一方で自己効力感が高い考え方は
・もしかしたらできるかもしれないから、こうしよう。
・きっとやった分だけはできるはずだ
・本当に私は何を望んでいるのか?
・いい経験ができた。失敗から学ぶことはなんだろう?
そのように考えるので、結果もおのずとついてきますね。
このような思考の訓練をするのとしないのとでは、大きく差がつきます。
ありのままの自分を受け入れて自信をつける方法
「ありのままの自分をうけいれるなんて、なかなかできない。」とクライアントさんからよく聞きます。
真面目な方や誠実さの現れで、欠点や弱点を許せない。完璧でないといけないのだとの思い込みがあります。
でも、欠点のない人間はいません。
どんな成功者とみえても、闇があるのです。
次に、自己受容の実践方法について解説します^^
自己受容の実践方法
自己受容は、ありのままの自分を認めることから始まります。このプロセスは時には辛く感じるかもしれませんが、自己受容の第一歩を踏み出すことで、長期的には心の余裕を得ることができます。
以下は、自己受容を実践するための具体的な方法です。
自分の感情と向き合う
「今日も辛いことがあった」と認識することから始めましょう。感情に正直に耳を傾け、そのまま受け入れる姿勢を持ち続けます。
失敗を受け入れる: 失敗を「しなければならない」というプレッシャーにするのではなく、「これが今の自分だ」と受け入れ、自分の成長の一部として捉えます。
ポジティブな習慣を築く
自分の成功体験や良いところを毎日振り返り、ノートに書き留めることをおすすめします。この習慣が自分への理解を深めます。
自分を励ます言葉やアファメーションを書くことも効果的です。「私は私を認め愛します。」「私は私に優しくします。」という言葉を言い続けましょう。
そうすると得体の知れない不安は払拭しやすくなります。
私自身も、自己受容を意識することで以前より気持ちが楽になり、周囲にも穏やかに接することができるようになりました。
自己肯定感を高めるための内観のアプローチ
そして、自己受容ができるようになると、自己肯定感も自然と高まっていきます。
ここでは、自己肯定感を向上させるための具体的な内観のアプローチを紹介します。
目標の設定と見直し
達成可能な小さな目標を設定し、少しずつクリアしていくことで自信を深めていきます。成功体験の積み重ねが自己肯定感を生み出します。
自己評価の見直し
自分の良いところをリスト化してみましょう。ポジティブな自己評価が、困難な状況でも自分を支えてくれます。
環境を整える: 自分を受け入れてくれる環境に身を置くことが大事です。支え合える仲間や友人との関わりが、心の温かさを育てます。
こうした内観のアプローチを実践することで、自己肯定感をしっかりと高め、より自信に満ちた日々を送ることができるでしょう。
ありのままの自分を受け入れ、自信を持つことが、人生をより豊かにする鍵なのです。
自分を否定すると、どんなに他人が励ましても受け入れることができません。
「自分が悪いんだ。」と自分を責め続けることになると誰も幸福になれません。
そのような状態が長引くと、ストレスになってしまいます。
自己否定は、自信過剰になったり、気持ちが舞い上がったりしている時になどにいい意味で使うと効果的です。
自己受容と自己肯定感の違いまとめ
- 自己受容と自己肯定感との違い
- ありのままの自分を受け入れて自信をつける方法
について解説しました。
知っているといレベルではなく、実践してフィードバックすることで自ずと経験値が上がり自分を信頼して自信をつける土台作りができます。
自分をありのままに認めるようになると、社会生活ではもっと簡単に生きやすくなるはずですよ。
自己啓発の本を読んでは、心に響いた言葉があれば手帳に書いたりしていくことから始めてみましょう。