ホリスティックという言葉を最近はよく聞くことはありませんか?
ホリスティックアプローチを看護師やコ・メディカルスタッフが積極的に実践をしています。
ここでは、ホリスティックの意味についてわかりやすく解説をしています。
この記事では
- ホリスティックの意味は?語源解説
- ホリスティック医学とは?
- ホリスティックが重視していることは?
- ホリスティックの自己実現アプローチ
について、わかりやすく解説しています。
ホリスティックの意味は?語源解説
ホリスティック(Holistic)とは、ギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス(holos)」が語源。そこから派生し、「健康全体」のことを指すようになりました。
そのほかにも「つながり」や「バランス」といった意味も包含した言葉として解釈されています。
ホリスティック医学とは?
そもそも健康な状態とは、どういうことでしょうか?
人間のカラダとは、肉体だけでなく精神や魂、すなわち人間そのものです。
病気をしていないことが健康というのではなく、ホリスティック医学では人間をまるごと全体的に見たとき
精神・身体・環境がほどよく調和していることを目指し
体が本来持っている自然治癒力を高め、
さまざまな不調や不快な症状を緩和させていくことを目的としています。
最近では、看護師やコ・メディカルスタッフは医学的治療だけでなく、ホリスティックの考え方を含めたアプローチを実践している医療施設が多くなりました。
▶NPO 日本ホリスティック医学協会|ホリスティック医学の定義
ホリスティックは「つながり」を重視している
人間の心と体は連動しています。
つまり、つながっています。
さらには、「個人」と「社会(共同体)」のつながり、
「人類」と「他の生命」との連なりや関わりを意識するなど、地球上で循環する生命体の一部であるという考え方です。
そういった「繋がり」をホリスティックでは重視しています。
「目に見えるもの」も「目に見えないもの」も複合した概念で、病気すらも否定的に考えるのではなく、全体を俯瞰したときの調和が大切となるのか
ホリスティックです。
ホリスティックの概念は、教育や医学、農業の分野でも用いられます。
人間の身体は食物を取り入れるので、農業の分野でも必然的な考え方となっています。
ホリスティックは自然治癒力を癒やしの原点におく
生命が本来、自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本としています。
西洋医学の利点を生かしながら中国医学やインド医学など各国の伝統医学、心理療法、自然療法、栄養療法、手技療法、運動療法などの各種代替療法を総合的、体系的に選択・統合し、最も適切な治療を行う考え方です。
病棟勤務をしていると、病室でアロママッサージやアロマセラピーのアプローチで患者さんがリラックスしたり、呼吸が楽になったなど効果があります。
また、患者さんのご家族へ医療スタッフがアロママッサージのやり方を説明し、一緒に実践することで患者さんとご家族の深い交流ができる契機になっています。
そして、勤務する看護師も医療スタッフもそんな患者さんの変化を感じ、嬉しくなります。
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ホリスティックは病の深い気づきと自己実現を目指しています
病気や障害、老い、死といったものを単に否定的にとらえるのでなく、むしろその深い意味に気づき、生と死のプロセスの中で、より深い充足感のある自己実現をたえずめざしていくものです。
病気かどうかにかかわらず、生きているということは100% 最期を迎えるということ。
最期から逆算して、
- 日々をどう在るのか、過ごすのか?
- 何を実現したいのか?
- そのために、何を行動(アクション)するのか?
この問いをもちつつ、サポートしていくのがホリスティックアプローチです。
出典;NPO 日本ホリスティック医学協会|ホリスティック医学の定義
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ホリスティックは?意味とアプローチまとめ
- ホリスティックの意味は?語源解説
- ホリスティック医学とは?
- ホリスティックが重視していることは?
- ホリスティックの自己実現アプローチ
について、解説しました。
現在、闘病の方のみならず、社会生活を送る中で自己実現についてサポートしていくのがホリスティックアプローチの一つです。
そんな考え方を、医療従事者のみならず治療やセラピーを受ける側でも知識を持っているといいですね。